
 |
| 言葉ビジネスが流行るわけ |
 |
1981年、狙撃されたレーガン大統領が病院に運び込まれたときの第一声は「ドクター、君は共和党員だろうね?」。暗殺未遂で重症を負ったのに余裕でジョークを飛ばしたというエピソードを、あなたはご存じだろうか。また、サンフランシスコの公立図書館には 「ジョーク」 のコーナーが設けてあり、そこには世界でも例を見ない1万7千冊もの関連本が所蔵されている。
―――このように、米国では聴衆の心をつかむためにジョークを言う文化が根付き、人は話を聞いてもらおうとしてとにかく工夫を凝らす。そうした土壌があるため、来年の大統領選と並んで最近はますます「言葉ビジネス」が熱い。
その米国で生まれたブログが日本国内で流行している。ブロガーは1千数百万人を超え、閲覧者は約4倍。しかし、特に大企業のオフィシャルブログに軽妙なジョークが登場する機会はほとんどなく、管理者が匿名であっても更新を自粛している節がある。個人利用を除けば未上場のIT系ベンチャー企業程度しか頻繁に情報を書き込まないのは、どうやら「失言→炎上→損失」の流れを警戒してのことらしい。欧米では「ビジネスブログのコンサルティング」の価値が高まり、マーケティングの一翼を担うものとして企業側が「社員ブロガー」を認定しているというのに、もっとも有効な販促ツールを錆び付かせておくなんてもったいない話である。
|
|
|